筑波大学比較・理論文学会公式Weblog

1984年4月設立、筑波大学比較・理論文学会の活動報告や告知を行ないます。

会費・「文学研究論集」関係費用徴収についての承認事項(於:平成26年度筑波大学比較・理論文学会年次大会)

 2015年2月21日の平成26年度筑波大学比較・理論文学会年次大会にて、本会会費および「文学研究論集」関係費用徴収についての提案が行なわれ、出席会員の皆様にご承認をいただきました。
 以下、具体的な内容についてご報告します。

・各種料金の支払い時期
 平成28年度より、本会会費は初回の「文学研究論集」原稿締切にあわせて9月までに徴収し、原稿掲載料と抜き刷り代は、先生方の査読を経た12月~翌年2月に徴収するという2段階の徴収体制を取ります。
 ただし、本年度(平成27年度)は移行期間として、現行どおりの一括徴収(全ての料金を12月~翌年2月頃に一括して徴収すること)を行ないます。


・会費支払いの呼びかけ
 「文学研究論集」発送時での通知(例年3月)に加え、少なくとも年2回、原稿募集を開始する7月、および原稿の初回締切である9月に、新設されたメーリングリストを通じて行ないます。

 以上、何卒ご諒解のほど、よろしくお願い申し上げます。
 なお、本年度は諸事情により原稿募集が8月頭になりましたので、原稿募集開始時の呼びかけも同8月、原稿の初回締切時会費支払いの呼びかけは(初回締切に合わせた)10月とさせていただきます。

会費納入のお願い

 「文学研究論集」第34回の投稿募集を開始しましたが、それにあわせて、改めて会費納入のお願いをさせていただきたく思います。

会員は、当会の円滑な運営のために、毎年3,000円の会費を納める。ただし、財源に極端な不足が生じた場合、臨時会費を徴収することができる。
【「筑波大学比較・理論文学会 規約」第11条(会費)】

 筑波大学比較・理論文学会の運営、とりわけ「文学研究論集」の発行は、会員の皆さまにお支払いいただいた会費によって成り立っています。会費のお振り込みは、毎年「文学研究論集」とともにお送りしている郵便振替の払い込み用紙をご活用いただいてもかまいませんし、下記の口座に直接、お振り込みをいただくのでもかまいません。

<会費振込口座情報>
ゆうちょ銀行当座預金
00390-6-6983
(口座記号00390-6 口座番号6983(右づめ))
加入者名:筑波大学比較・理論文学会

※お手数ですが、振込手数料はご負担ください。
※事後でかまいませんので、振り込まれたらWeblog担当者(岡和田晃)akiraokawada@gmail.comにまで、ご一報のほど、よろしくお願い申し上げます。
※現在の支払状況を確認なさりたい方は、上記アドレスまでお問合せをお願いいたします。
※日本国外在住の会員の方でお支払いをいただける方につきましては、個別にご相談させていただきますので、上記Weblog担当者宛にご連絡をいただけましたら幸いです。

「文学研究論集」第34号投稿規定

すでに会員の方に向けてメールにて「文学研究論集」第34号の投稿規定を配信いたしましたが、リマインダーを兼ね、こちらのブログにも同じ内容を掲載いたします。

※【重要】2015年9月16日、受付と締め切りが延長となりました。こちらの記事も併せてご覧くださいませ。tkbhikakuriron.hatenablog.com




『文学研究論集』(第34号)投稿規定および執筆要項
 2015年8月11日 筑波大学比較・理論文学会編集担当


■投稿規定(論文原稿)


(1) 論文原稿の上限は、注・参考文献および図版等を含めて16000字とする。
(2) 論文原稿は、横書きの場合はWord、縦書きの場合は一太郎を用いて作成する。
(3) 論文原稿の字体は、日本語の場合MS明朝、欧語の場合Times New Romanを用いる。
(4) 注は後注とする(注のつけ方については執筆要項を参照のこと)。
(5) 論文原稿には表紙をつけ、題目(日本語および英語)、執筆者名(日本語およびローマ字)、連絡先(住所)、原稿の文字数、査読を希望する教員2名を記す。査読者として学外の会員を希望することもできる。ただし、査読を希望する教員については執筆者の希望に添えるとは限らない。なお、学外または領域外の会員を査読者として希望する場合は、執筆者自身が必ず事前にその査読者の了承を得ること。
(6) 論文原稿は10月10日24:00までに、編集責任者あてに電子メールで添付ファイルとして送付すること。いかなる理由があれ、提出日を過ぎた原稿は受け取らない。提出日を厳守すること。
(7) 論文原稿は査読後に執筆者に返却する。執筆者は上記の文字数制限内で原稿に加筆・修正することができる。ただし、テーマ変更など大幅な修正は認められない。第一次の提出の締切の段階で完成した原稿を提出すること。その後、執筆者は最終的な原稿を11月30日までに提出すること(提出の仕方については査読返却後に改めて通知する)。
(8) 具体的な書式(フォーマット)は、次頁以降の「執筆要項」を参照されたい


■投稿規定(〈思い出〉欄)


論文原稿とは別に、浜名恵美先生のご退職に伴い、先生への〈思い出〉コーナーを設け、原稿を募集する。投稿締め切りは10月31日、文字数は1200字を目安とする。その他、書式は論文原稿の規定に準じる。先生に受けた学恩を自由に記されたい。多数の参加を希望する。


■※注意事項※


(1) 原稿の掲載の採否は査読者が決定する。
(2) 投稿規定ならびに執筆要項に違反している場合は、論文を受け付けることができないこともあるので、執筆者は投稿規定と執筆要項をよく確認すること。
(3) パソコンの機種などの都合により、執筆要項に挙げた数値の設定が不可能な場合には、最も近い値で設定すること。
(4) 論文の投稿予定者は、原稿提出に先立って9月10日までに編集責任者に連絡すること(論文原稿の提出の仕方や会費納入などに関する確認のため)。
(5) 原稿を掲載するためには、会費を払わなければならない。会費の納入が確認できない場合は、査読結果で掲載可となった場合でも原稿を掲載しない(海外の会員の方は送金時手数料が高くなるが、それを理解した上で投稿すること)。
(6) 原稿掲載の際には原稿掲載料、5000円を支払うこと。ただし、〈思い出〉欄への寄稿にあたっては原稿掲載料を要しない。また、〈思い出〉欄の寄稿にあたっては、査読者の指定は必要ない(ただし原稿は担当の先生および編集部が事前に確認する)。
(7) 近年、論文投稿数が激減している関係上、公募する論文原稿・〈思い出〉欄のほか、編集部の判斷で別枠を設けて寄稿依頼などを行う可能性がある。


筑波大学比較・理論文学会― 
〒305-8571 茨城県つくば市天王台1-1-1 
筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸・言語専攻総合文学領域 
『文学研究論集』編集委員会 編集責任者 岡和田晃 akiraokawada@gmail.com


■執筆要項


●Word(横書き)の場合


1.「ページ設定」から、以下の値にする。
・用紙設定:A5
・余白:上下25mm、左右17mm
・フォント(文字サイズ)の設定:9
・文字数と行数の設定:文字数37、行数34


2.タイトル、本文、注、参考文献
・タイトル:MS明朝14ポイント太字、中央寄せ
・副題:MS明朝12ポイント太字、中央寄せ、副題の下は1行空け
・名前:MS明朝10ポイント、姓と名の間は1文字空け、右寄せ、名前の下は1行空け
・節タイトル:MSゴシック10ポイント太字、節タイトルの下は1行空け
・本文:MS明朝9ポイント
・引用:2文字下げ、MS明朝9ポイント
・それぞれの節の最後は1行空け
・注のつけ方:自動注機能(脚注挿入機能)は用いない。MS明朝9ポイントで本文に数字(注番号)を挿入し、その数字の「フォント」の「上付き」にチェックを入れ、論文の末尾に対応する注番号と注の内容を入れる。
・注:「注」という文字はMSゴシック10ポイント、中央寄せ、「注」という文字の下は1行空け
・注番号と文はMS明朝8ポイント、注番号と文の間は1文字空け、注の下は1行空け
・参考文献:「参考文献」という文字はMSゴシック10ポイント、中央寄せ、「参考文献」という文字の下は1行空け
・参考文献リストはMS明朝8ポイント



一太郎(縦書き)の場合


1.「文書スタイル」から、以下の値にする。
・用紙設定:A5(単票・縦方向)
・余白:上下24mm、左右17mm
・フォント(文字サイズ)の設定:9
・文字数と行数の設定:文字数50、行数23、行間55%、字間1%


2.タイトル、本文
・タイトル:MS明朝14ポイント太字、2文字下げ
・副題:MS明朝11ポイント、6文字下げ、副題の下は1行空け
・名前:MS明朝13ポイント、姓と名の間は1文字空け、下寄せ、名前の下は1行空け
・節タイトル:MSゴシック10ポイント太字、節タイトルの下は1行空け
・本文:MS明朝9ポイント
・引用:2文字下げ、MS明朝9ポイント
・それぞれの節の最後は1行空け


3.注
3.1.注のつけ方
・自動注機能(脚注挿入機能)を用いるが、その際、「脚注オプション」から、以下の設定にする
・脚注番号は、(1),(2)…と表示する
・「縦組のとき縦中横で表示する」にチェックを入れる
・「脚注エリアを印刷する」のチェックを入れない(脚注エリアを印刷せず、注を論文の末尾に本文とは別個に作成する)
3.2.注のフォント
・「注」という文字はMSゴシック9ポイント、上寄せ
・注番号と文はMS明朝7.5ポイント
・注番号と文の間は1文字空け

「文学研究論集」第33号、完成しました!

 お待たせいたしました。筑波大学比較・理論文学会の「文学研究論集」第33号が完成いたしました。本日付けで、該当する会員の方へ発送させていただきました。目次は下記となります。



文学研究論集 第33号 2015 
TSUKUBA STUDIES IN LITERATURE NUMBER 33 2015



筑波大学比較・理論文学会
TSUKUBA SOCIETY OF COMPARATIVE LITERATURE



『それから』における呼称問題
 ――漱石の自筆原稿の検討を通して
……………………………………………………………… 孔 月、李 麗
Yue KONG, Li LI: Significance of the Ways How the Characters are Called in Sorekara:
     A Case Study Based on Handwritten Manuscript by Sōseki



村上春樹とアメリカ再考
 ――村上春樹/Haruki Murakamiの現在地
…………………………………………………………………… 佐藤 憲一
Kenichi SATO: Haruki Murakami and the U.S. Reconsidered:
     Where Haruki Murakami Stands



らしゃめんの変容と戦後占領期文学における羊の表象
 ――高見順『敗戦日記』・大江健三郎「人間の羊」を中心に
…………………………………………………………………… 江口 真規
Maki EGUCHI: The Stories of Rashamen and Representation of Sheep in
     the American Occupation Era Japan:
     Takami Jun’s Diaries and Ōe Kenzaburō’s “Sheep”

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 論集とともに、会費がらみの書類や現役生紹介、規約改定のお知らせ等の各種書類も同封してございます。
 国内外の方で、到着時期に差があるかもしれませんが、未着の方は当会担当者のメールアドレス宛にご連絡ください。

平成26年度筑波大学比較・理論文学会年次大会、無事終了しました!

2月21日(土)、14:00~18:00(実際には19時まで)、筑波大学総合研究棟A 110号室にて、平成26年度筑波大学比較・理論文学会年次大会が開催されました。
発表者の氏名と発表タイトルは以下のとおりです。

◆ 研究発表1部  (14:00~15:30)
14:00~14:30 李珠姫(筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸・言語専攻2年次)
清水宏『みかへりの塔』(1941年)における「不良少年」の表象」
14:30~15:00 菅谷美佳子(同上 3年次)
「イギリス児童文学の第二次黄金時代における「場」の機能――Green Knowe Booksを中心に」
【 特別発表1 】 
15:00~15:30   宋銀珠(梨花女子大学梨花人文科学院研究教授)
エマソンの自然:19世紀アメリカの自然観に表れている両義性」
―休憩(15:30~16:00)―
◆ 研究発表2部  (16:00~18:00)
16:00~16:30 李佳呟(筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸・言語専攻2年次)
三島由紀夫の作品における女性像の再考」
16:30~17:00   VAN LOMMEL Pieter(同上 2年次)
「明治30年代の日本文学と教育ーー田舎教師という新しい読者層」
17:00~17:30 齋藤 一(筑波大学人文社会系准教授)
「核時代の英米文学者――清水春雄について」
【 特別発表2 】
17:30~18:00 吳潤鎬(梨花女子大学梨花人文科学院教授)
「近代国家の誕生と全地球的なディアスポラ――金英夏の「黒い花」(2003)を中心に」

今回は韓国の梨花女子大学校の先生方もご参加いただき、発表&質疑応答、その後の懇親会も含めて、大変有意義な年次大会となりました。(記:齋藤一)

中間論文中間発表会(11月13日)のご報告

総合文学領域では、木曜日6限に合同授業をおこなって切磋琢磨につとめておりますが、この授業での発表のタイトル・概要をこのブログで紹介させていただきます。
去る11月13日は、中間論文の中間発表会が行われました。二名の発表と質疑応答が行われましたが、そのうちの一人、ヴァン・ロメル・ピーテルさんよる発表概要をご紹介いたします。

タイトル:「明治末期における日本文学と教育:田舎教師の時代」
発表内容
明治末期は近代教育の急激な拡大の時期であり、「田舎教師」という新しい読者層を生み出した。夏目漱石は知的なエリート層に属した作家だったが、この新しい田舎教師層と無関係ではなかったと考えられる。この発表では、「おれ」という田舎教師が語る『坊っちゃん』(1906・明治39年)の読みを通して、田舎教師との関連を検討した。
(文責:Van Lommel Pieter/ヴァン・ロメル・ピーテル)

以上です。(齋藤一)

黄益九さんの研究が著作『交錯する戦争の記憶: 占領空間の文学』(春風社)になりました

 筑波大学比較・理論文学会員の黄益九さんの研究が著作『交錯する戦争の記憶: 占領空間の文学』に結実し、めでたく春風社から出版されました。皆さま、ぜひお手にとってみてください。

交錯する戦争の記憶: 占領空間の文学

交錯する戦争の記憶: 占領空間の文学

記憶は過去の事実に基づくか?
石川淳「黄金伝説」、井伏鱒二「遙拝隊長」、山川惣治「少年王者」、壺井栄二十四の瞳」など戦後占領期における作品を通し、<忘却>と<想起>に曝された戦争の記憶の構築プロセスとその諸相を検証する。
(ISBN 9784861104220)


目次より|indexes
序章
第一部 <想起>と<忘却>
第一章 石川淳「黄金伝説」論
第二章 野間宏「顔の中の赤い月」における復員兵と 戦争未亡人
第三章 井伏鱒二「遙拝隊長」と<戦後>という戦場
第四章 田宮虎彦「異端の子」における戦後ナショナリズム
第二部 <記憶>の変容
第五章 山川惣治「少年王者」の想像力
第六章 石森延男「わかれ道」が発信する美談と「故郷」
第七章 教科書『中等国語』と教材「少年の日の思い出」
第八章 壺井栄二十四の瞳」の欲望と遺産
終章 <戦後>に問いかける<記憶>


著者|author
黄 益九(ファン・イック)
1973年、韓国・盈徳生まれ。2010年、筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程修了。博士(文学)取得。筑波大学人文・文化学群比較文化学類非常勤講師、同大学外国語センター特任研究員を経て、現在慶南大学校非常勤講師。


※引用は版元のサイトより。

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