筑波大学比較・理論文学会公式Weblog

1984年4月設立、筑波大学比較・理論文学会の活動報告や告知を行ないます。

菱田信彦先生講演会(2014年11月11日)のご案内

講演会のお知らせ

菱田 信彦氏
川村学園女子大学 文学部 国際英語学科 教授 

講演タイトル「ダイアナはなぜ「そんだけんど」と言うのか?:「赤毛のアン」シリーズにおける言葉づかいのポリティクス」


2014年度前半NHK連続ドラマ『花子とアン』でふたたび注目を浴びた、モンゴメリー『赤毛のアン』。
アンの「腹心の友」、黒髪で黒い目のダイアナは、英語で読むと、なんだか不思議な英語でしゃべっている? なぜだろう?

本講演会は、平成 26 年度「革新的な教育プロジェクト支援経費」比較文化学類課題「グローバル人材育成のための多言語・異文化学習環境の創出」により開催される。

日 時 
平成26年  11月11日(火) 
  18:00~20:00
場 所
   2C棟 4階 2C404教室

菱田信彦氏紹介
『快読『赤毛のアン』———こんなアン見たことない!』(彩流社、2014)著者


川村学園女子大学教授。
筑波大学比較文化学類卒。筑波大学大学院博士課程単位取得退学。専門分野は英米の小説、とくに児童文学。
「ハリー・ポッターとイギリス階級社会」、「Talking Beasts のジレンマ――〈ナルニア国ものがたり〉について」、「ダイアナ・W・ジョーンズ『ハウルの動く城』におけるウェールズ表象と階級意識」など、児童文学作品における階級や帝国の表象について研究を進めている。訳書にブライアン・アトベリー『ファンタジー文学入門』(大修館、共訳)がある。

『快読『赤毛のアン』』目次
まえがき=『赤毛のアン』が出た1908年は、カナダにとってどんな年だったか

PART1=『赤毛のアン』を章ごとに徹底快読!

PART2=アンを取り巻く社会
    
Ⅰ 『赤毛のアン』とジェンダー
    
Ⅱ 『赤毛のアン』の階級とエスニシティ
   
Ⅲ 海外伝道と『赤毛のアン』
   
Ⅳ 日本の「アン」

PART3=『赤毛のアン』を訳した女性たち

あとがき=モードとアンと花子、そしてマリラ

会場準備の都合のため、参加希望のかたは、11月4日(火)17:00 までに、吉原ゆかり(yoshihara.yukari.fp★(★→@)u.tsukuba.ac.jp)に、件名「菱田信彦氏講演会出席希望」でメイルでお知らせください。


世話人 吉原ゆかり(人文社会系)yoshihara.yukari.fp★(★→@)u.tsukuba.ac.jp

齋藤一先生講演会(2014年10月23日)報告

タイトル:「Stephen Spender, “Problems of Modern Poetry” (1958)について」
講演者:齋藤一先生(筑波大学准教授)
概要:1958年5月、イギリスの詩人・批評家であるスペンダーは、広島大学にて“Problems of Modern Poetry”と題する講演をおこなった。この講演で、スペンダーは、1945年以降に書かれた原子爆弾や核実験についての数多くの詩が、 “a kind of journalism or a kind of politics – at best a kind of occasional poetry”なのだろうかと問いかけつつ、現代において書かれるべき詩は、現代の問題と過去の伝統を “integrate”させるものであるべきだと説いている。その具体例として、スペンダーはT. S. エリオット『荒地』(The Waste Land)を称揚している。発表者(齋藤)は、スペンダーによるエリオットの読みがどのようなメッセージを持っていたのかについて考察を試みた。(文責:齋藤一)

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ご挨拶

筑波大学比較・理論文学会とは

 筑波大学比較・理論文学会(以下、当会)とは、会員相互の連絡を図り、広く文学・文化に関する事項についての洞察を深化することを目的とする団体です【「筑波大学比較・理論文学会 規約」第1条(目的)】。1984年4月1日に設立され、今年で創立30年目を迎えました。
 当会の会員は、原則として筑波大学大学院人文社会科学研究科文芸・言語専攻総合文学領域在学生・修了者・教官・元教官によって構成されております【「「規約」第4条(会員)】。
 当会は機関誌「文学研究論集」を毎年刊行し、会員の研究成果を広く一般に告知しています【「規約」第10条(機関誌)】。この「文学研究論集」は会員に頒布されます。また図書館等に献本しておりますので、会員外の方でも、そちらにて閲覧することが可能です。
 本Weblogでは、会員の方や当会の活動に関心のある方へ向けて、活動報告や告知を行なって参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。