齋藤一先生講演会(2014年10月23日)報告
タイトル:「Stephen Spender, “Problems of Modern Poetry” (1958)について」
講演者:齋藤一先生(筑波大学准教授)
概要:1958年5月、イギリスの詩人・批評家であるスペンダーは、広島大学にて“Problems of Modern Poetry”と題する講演をおこなった。この講演で、スペンダーは、1945年以降に書かれた原子爆弾や核実験についての数多くの詩が、 “a kind of journalism or a kind of politics – at best a kind of occasional poetry”なのだろうかと問いかけつつ、現代において書かれるべき詩は、現代の問題と過去の伝統を “integrate”させるものであるべきだと説いている。その具体例として、スペンダーはT. S. エリオット『荒地』(The Waste Land)を称揚している。発表者(齋藤)は、スペンダーによるエリオットの読みがどのようなメッセージを持っていたのかについて考察を試みた。(文責:齋藤一)
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