筑波大学比較・理論文学会公式Weblog

1984年4月設立、筑波大学比較・理論文学会の活動報告や告知を行ないます。

中間論文中間発表会(11月13日)のご報告

総合文学領域では、木曜日6限に合同授業をおこなって切磋琢磨につとめておりますが、この授業での発表のタイトル・概要をこのブログで紹介させていただきます。
去る11月13日は、中間論文の中間発表会が行われました。二名の発表と質疑応答が行われましたが、そのうちの一人、ヴァン・ロメル・ピーテルさんよる発表概要をご紹介いたします。

タイトル:「明治末期における日本文学と教育:田舎教師の時代」
発表内容
明治末期は近代教育の急激な拡大の時期であり、「田舎教師」という新しい読者層を生み出した。夏目漱石は知的なエリート層に属した作家だったが、この新しい田舎教師層と無関係ではなかったと考えられる。この発表では、「おれ」という田舎教師が語る『坊っちゃん』(1906・明治39年)の読みを通して、田舎教師との関連を検討した。
(文責:Van Lommel Pieter/ヴァン・ロメル・ピーテル)

以上です。(齋藤一)